第8回企画展
「鉄道と食のいろどり」

開催期間 2021年5月22日(土)~ 2021年7月11日(日)
開催場所 本館2F 企画展示室 ほか

はじめに

1901(明治34)年5月27日に山陽鉄道(現 山陽本線)神戸~馬関(現 下関)間が全通してから、2021年で120周年を迎えました。これを記念し、食堂車や寝台車などの革新的なサービスを導入し、鉄道における食文化を広げるきっかけをつくった山陽鉄道と、その後広がった鉄道の食文化についての企画展を5月22日(土)から7月11日(日)まで、館内各所で開催しました。

企画展の内容

1.祝!山陽鉄道全通120th!!

山陽鉄道は、1888(明治21)年に設立され、同年11月に兵庫~明石間が開通したのを皮切りに、1901(明治34)年5月27日に神戸~馬関間が全通した、当時の五大私設鉄道に入る会社です。
本館2Fの常設展示エリアでは、山陽鉄道のあゆみについて、同社が始めたサービスなどを時代背景を交えながら紹介しました。

赤帽(手荷物運搬人)や、山陽鉄道汽車時刻及賃金表など、山陽鉄道に関する資料を紹介。

山陽鉄道の歴史について、パネルや絵はがきなどで紹介しました。

2.時代とともに発展した「食」

列車内で温かい食べ物を楽しむことができる食堂車のはじまりは、山陽鉄道が京都~三田尻(現 防府)間を走る最急行列車に連結させた明治時代にまでさかのぼります。現在まで続く鉄道の食文化について、食堂車や駅弁、地域の名産品を中心に企画展示室で紹介しました。

食堂車の模型(1/20)をはじめ、冷蔵庫、メニューなどを紹介。

展示ケースを埋める駅弁の箱。紙、陶器、プラスチックなどの素材だけでなく形状も様々で、中には音が鳴る仕掛けがあるものも。

3.鉄道で楽しめる食あれこれ

列車内や駅ナカなどで楽しめる「食」について、JR西日本・四国エリアを中心に本館2F「鉄道と文化」のコーナーで紹介しました。

観光列車などの車両や、車内で楽しめるメニューを紹介。

パネルや食品サンプルなどの展示では伝えきれない内容は映像で紹介。

開催中の見どころ

企画展示室内の壁面を埋め尽くす!

当館で収蔵している駅弁・お土産の掛け紙のうち1000枚を並べ、壁面を埋めました。また、JR西日本管内のオススメの食などを特集する月刊誌「西Navi」の表紙も壁面で紹介しました。

関連イベントの開催!

JR西日本の営業線を使った車両特別展示。企画展開催に合わせて、「丹後くろまつ号」と「〇〇のはなし」の2種類を展示しました。

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